はじめに
会社売却(M&A)を検討し始めた経営者の方から、
「どんな資料を準備すればいいのですか?」
という質問をいただくことがあります。
M&Aでは買い手企業が会社の状況を詳しく確認するため、多くの資料が必要になります。
事前に資料を整理しておくことで、
- 売却活動がスムーズになる
- 買い手からの信頼が高まる
- 企業価値の向上につながる
といったメリットがあります。
今回は、会社売却で必要になる主な書類について解説します。
なぜ書類の準備が重要なのか
買い手企業は会社を購入する前に、
「本当にこの会社を買って大丈夫か」
を確認します。
そのため、
- 財務状況
- 契約内容
- 組織体制
- 法務リスク
などを調査します。
資料が整理されている会社ほど、買い手に安心感を与えることができます。
決算書
まず必要になるのが決算書です。
一般的には、
- 損益計算書
- 貸借対照表
- 勘定科目内訳書
などが対象になります。
通常は過去3〜5年分を求められることが多くなります。
買い手は利益だけでなく、資産や負債の状況も確認します。
法人税申告書
決算書だけでは分からない情報を確認するため、
法人税申告書も重要な資料になります。
実際の税務申告内容を確認することで、買い手は会社の実態を把握します。
株主名簿
株式譲渡を行う場合、
誰が株主なのかを確認する必要があります。
特に中小企業では、
過去の株式移動が整理されていないケースもあるため注意が必要です。
会社謄本(履歴事項全部証明書)
会社の基本情報を確認するための書類です。
- 商号
- 所在地
- 代表者
- 資本金
などが記載されています。
M&Aの初期段階で提出を求められることがあります。
主要契約書
買い手が重視する資料の一つです。
例えば、
- 顧客との契約書
- 業務委託契約書
- 賃貸借契約書
- 仕入先との契約書
などがあります。
契約内容によっては、企業価値に大きく影響する場合があります。
従業員関連資料
人材は企業価値の重要な要素です。
そのため、
- 従業員一覧
- 雇用契約書
- 就業規則
- 給与体系
などを確認されることがあります。
特に未払い残業代などのリスクは買い手が注目するポイントです。
借入金関連資料
金融機関からの借入がある場合は、
- 借入契約書
- 返済予定表
などが必要になります。
買い手は負債状況も含めて評価を行います。
許認可関連資料
業種によっては、
- 建設業許可
- 古物商許可
- 宅建業免許
などの許認可が重要な資産になります。
更新期限なども確認されます。
すべて完璧に揃っていなくても問題ない
「資料が足りないから売却できない」
と思う経営者もいますが、その必要はありません。
実際には、
売却活動を進めながら整理していくケースも多くあります。
重要なのは、早めに準備を始めることです。
まとめ
会社売却では、
- 決算書
- 法人税申告書
- 株主名簿
- 契約書
- 従業員資料
など、多くの資料が必要になります。
事前に整理しておくことで、買い手からの信頼を得やすくなり、スムーズなM&Aにつながります。
会社売却を検討している場合は、まず資料の整理から始めてみるとよいでしょう。
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